ヒプノセラピーの効果とわかること
ヒプノセラピーはとても効果があるセラピーです。
主に三つの効果があると言われています。
- リラックスし、ストレスから解放される
- 暗示効果
- ネガティブなエネルギーが解放される
①リラックスしストレスから解放される効果
ヒプノセラピーは、リラックスした状態(トランス状態)に導いて行います。心身ともにリラックスした状態とは、「瞑想状態」と同じで、目を閉じて呼吸に意識を向けて内部へと意識を向けていきます。
瞑想は一人で入りますが、催眠はセラピストの「言葉がけ」で入っていきます。
心身ともにリラックスしていくと、副交感神経が優位になり、脳波からはアルファー波やシーター波が出るようになり、とても体は緩み、心身ともに穏やかで安心した状態になっていいきます。
私たちは、ストレスの多い社会に生きており、いつも、緊張したり、気を遣ったり、イライラしたり、して気づかぬうちに様々な不調を溜め込んでいますが、このような方が、リラックスした状態になると、次のような効果が期待できます。
- 唾液、リンパの流れが良くなる。
- 筋肉の緊張が取れて血流が良くなる。
- 睡眠障害が緩和される。
- 脳が落ち着く。
- 免疫力が高まる。
- 胃腸の働きをよくする。
②暗示効果
セラピストが誘導したり、自己催眠をしてリラックスした状態になると、顕在意識と潜在意識の間にあるクリティカルファカルティの働きが弱まり、「暗示」を受け入れる能力が高まります。
ですので、自分の未来に対して「○○になりたい」という肯定的な変化を暗示する文章などを聞いた時に、批判なく受け取ることができるようになります。
特に日本人は諸外国に比べても「自己肯定感」が低い人が極めて多いということが、国の調査等からもわかっています。「自信」を回復し、「今の自分でいい」と自分を認めることができるようになるような暗示をすることで、自己肯定感を持てるようになり、生きやすくなります。
そして、また、自分の未来を良くしていきたいという肯定的な事柄で暗示文を作成してそれを受け入れる力が増しますので、「明るい未来を自分で切り開いていきたい」という積極的に人生を切り開いていきたい人にこそ効果のある方法です。
③ネガティブな感情の解放と、思い込みを外すことができる
幼い頃の記憶を思い出すというセラピーを行うことにより、自分に対しての「ネガティブな感情」や「ネガティブな思い込み」を解放することができます。
幼少期の大人同士の会話や自分にかけられた言葉などから「ネガティブな感情」を持ち続けたり、成長期には役に立つ社会化する時には役立つ教えてであったとしても、その思い込みが強すぎて、生きづらくなったり、成長を阻害する原因になっていることがよくあります。
それらは、普段は思い出せないことも多いのですが、催眠誘導によってリラックスすることにより、最近感じたネガティブな感情と同じような体験をした一番小さい時の体験を思い出し、それを今の成長した自分の視点から振り返ります。そのことにより、自分でそんな思い込みをする必要がなかったことに気づきます。
また、一見ネガティブと見える出来事を通して、自分自身の肯定的な変化や成長をしていることにも気づくことができます。
また、幼い頃にそのネガティブな感情や思い込みの原因が見つからなかった場合には、前世の
記憶を思い出していきます。
注意が必要なのは、それが本当の前世であるかどうかはあまり問題にならないということです。
あなたの潜在意識は、あなたに気づきを与えるために、イメージや物語を見せてくれます。
それによって、あなたに新しい気づきを与えてくれるのです。これを前世療法と言います。
現在のネガテイブな感情体験は実は、幼少期のある体験が原因として繰り返し引き起こされています。
それを現在の感情体験や生きづらさの元になっている「思い込み」を手がかりに、その原因を幼少期の体験を思い出すことにより、もう一度、現在の成長した視点から捉え直し、そのフレームを変え、肯定的な変化を起こしていくものです。
年齢退行療法とほぼ同じ目的で行われます。
原因を探りに、幼少期を振り返ったが、その原因になる出来事を発見できなかったときに、前世にまで遡ってその原因を探して、肯定的な変化を導き出します。
催眠状態に誘導していくと、前世の自分の記憶が出てきますが、それが本当かどうかはあまり問題ではありません。ユングは夢を扱うことで、クライアントの無意識を紐解いていきました。夢は一見荒唐無稽のように見えてそこに隠されたメッセージが見えます。それと同じように、催眠状態で前世を扱うのは、無意識が見せてくれるあなたへのメッセージです。それをご自身で体験し、セラピストの質問に答えることで、自分で答えが見つかっていきます。